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ワイズサインのつぶやき

2025.05.23
つぶやき

祈り

最近お腹の緩いMYです。

昔のことですが、夕暮れの空にライトで照らされた塔屋看板の写真を見て
「綺麗」と言ったところ、友達に「美しくない」と憐れむような瞳で言われたことがあります。
彼女にとって看板は町や自然を汚すゴミのようなものらしいのです。
確かに最近の看板はコスト削減でチープな素材のものが氾濫し
残念な景観となっているともいえるのでしょうか。

ひとの感じ方はいろいろですが本来看板は情報を提供し、より効率的で豊かな生活を
促すものとしての役割を担ってきたと思います。
しかしその点においても最近はどうでしょうか。
スマホがあれば日常いきたい場所には大抵行けてしまう世界!
本当に看板は必要なのでしょうか、、、
見方を変えれば物としての価値はあると思います。サインとしての意味合いは薄れるのかも知れませんが実際に触れたり匂ったりその場の空間を飾っている存在そのものに価値があるのだと、かってに思っています。

価値観は人それぞれですが時代ごとに大体こんな感じというものはあると思います。
最近ではその価値観に大きな変革が起きているとかいいますが、私はその実感があまりありません。
それでも具体的な話であれば、環境破壊が問題になっているので
大量生産大量消費が良いとは思わないし、
究極のSDGsは物を造らないことといわれれば、そうかもしれないと言い
なんとなく物は作らない方がいいのかなと思っていたりします。

それでも人間様はそうは問屋がおろさないのです。
環境になるべく優しくしましょうと言いながらひたすら作り続けるのです。
そしてそんな行いは看板に限ったことではないのでしょう。
破滅の道を突き進んでいるのでしょうか。
でも、もしかすると予想もしなかった画期的な方法でいろいろな問題が解決してしまうかもしれない、
と甘い期待をしつつ、今日もひたすらモノづくりの片棒を担ぐのです。
私は特に信仰はないのですが、
人の未来に「祈り」は必要なのかもしれないと思う今日この頃です。